ブレスアタック

口笛における基本的な発音方法「ブレスアタック」について解説します。

ブレスアタックとは

ブレスアタックとは息の流れのみで音を発生させる(音と音を区切る)奏法のことです。口笛において最も重要な演奏スキルです。

ブレスアタックのやり方

ブレスアタックは舌や唇などの子音を加えずに息のみで音を区切ります。動画の音を参考に、「ひゅ、ひゅ、ひゅ、ひゅ」と音を区切って見ましょう。出だしの音高がブレないように気をつけましょう! 「ただ単に口笛の音を鳴らす」これがブレスアタックです。シンプルで分かりやすいでしょう?だからといって馬鹿にしてはいけませんよ。これを極めるとこんな演奏もできるようになります。

私が尊敬する口笛奏者くちぶえ村の村長さんの演奏です。

何事も基本が大事!口笛だってそう。基礎技術であるブレスアタックが正確でないと、上手な演奏はできません。

口笛の基礎編で「口笛!三・三・七拍子」を練習しましたが、今一度「口笛!三・三・七拍子」でブレスアタックの練習をして見ましょう。前回は瞬時に音を出すことが目標でしたが、今回の目標は「ねらった音を正確に出す」です。ド(C)のを出したいときは、きっちり「ド(C)」の音を出す。 「口笛!三・三・七拍子」で「ド・ド・ド、ド・ド・ド、ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・」と短めに区切ってみましょう!これができたら「レ・レ・レ、レ・レ・レ、レ・レ・レ・レ・レ・レ・レ・」のように、音高を変えて練習しましょう!

スロートロック

口笛における発音方法「スロートロック」について解説します。

スロートロックとは

スロートロックとは、声門を閉じ開きすることによって,息の流れを開放し(もしくはせき止め)音を発生させる(区切る)奏法のことです。音には声門破裂音(声門閉鎖音)らしきクリック音(のどの音)が加わります。 ブレスアタックと比べて音の立ち上がりがより明確なのが特徴です。

スロートロックのやり方

スロートロックは咳払いをするときのような声帯の動きを用いて音を区切ります。動画の音を参考に音を区切って見ましょう。出だしの音高がブレないように気をつけましょう! 簡単に言うと「のどで音を区切る(発する)」これがスロートロックです。

私が尊敬する口笛奏者くちぶえ村の村長さんも、スロートロックをよく使います。村長さん本人は、曲想にあわせてブレスアタックとスロートロックを使い分けているらしいです。 より強い明確な音の出だしを表現したい場合にスロートロックを用いると非常に効果的な演奏ができます。

では、今回も「口笛!三・三・七拍子」でスロートロックの練習してみましょう!

スロートロックのデメリット

スロートロックには音の出だしを明確にできるメリットがありますが、デメリットも存在します。それは、クリック音(のどの音)です。スロートロックを行う際に発生する「うっうっうっ」のようなクリック音(のどの音)が雑音として聞こえ音楽表現を邪魔してしまうというのです。 口笛愛好家の方々はこれを解消するために、マイクの持ち方を工夫し、クリック音(のどの音)が極力少なくなるようにしています。マイクを使わない演奏の場合、それが気になるようであればブレスアタックのみで演奏するしか解消策はありません。しかし、相手はあまり気にしていないという場合がほとんどですので、そこまで気を使わなくてもいい気がします。(個人的な意見)

「のどタンギング」という用語表現について

口笛初心者の方に多いのですが、スロートロックのことを「のどタンギング」と言う方がたくさんいます。ですが、この用語の使い方は間違いです。 なぜなら、タンギング(tonguing)とは舌(tongue)で音を区切ることだからです。ですので、「のどタンギング」という用語表現はしないようにしましょう。

ポルタメント

口笛におけるポルタメントの説明します。講師は、くちぶえ君が担当します。

ポルタメントとは

ポルタメントとは、ある音から別の音に移る際に,滑らかに音高を変えながら移る演奏技法です。口笛には音高を自由に変化させられる特性があり、口笛演奏中によく用いられる奏法です。

ポルタメントのやり方

ポルタメントのやり方はシンプルです。「口笛の基礎|音高を変える」でやったように、舌の位置を滑らかに移動させながら音高を変化させます。 渡りをつけるように、移行する到達音をイメージしながら吹きましょう。目標の音に到達できないと、逆に下手な演奏に聴こえてしまいます。また、音の移行中に音が途切れるとポルタメントではなくなってしまういます。気をつけましょう。

ポルタメントの多用について

口笛では音高を自由に変えることができるため、ついついポルタメントを多用しがちです。しかし、やりすぎるとリズムや出だしの音高がはっきりせず、メロディラインがぼやけてしまいます。 また、聴き手によってはしゃくれ過ぎて気持ち悪く聴こえてしまう場合もあります。ポルタメントは意図的・効果的に用いるのがよいでしょう。

口笛の吸奏と吹吸奏法(インアウト)

息を吸いながら口笛の音を出す吸奏と、それを利用した吹吸奏法(インアウト)について紹介します。講師はくちぶえ君です。

吸奏とは

吸奏(きゅうそう)とは、通常とは逆に、息を吸いながら音を出す口笛の基本的な奏法です。これに対し、息を出しながら音を出す通常の吹き方を「吹奏」と言います。

吸奏のやり方

吸って音を出す場合でも、基本的なことは同じです。口笛の基礎でやった①舌を固定する②ゆっくり「ひゆう」でポイントを探るを意識して練習してください。

吸奏のメリット・デメリット

吸奏のメリット

吸奏のメリットは息継ぎをしながら音が出せることです。曲によっては長いパッセージを息継ぎなしで演奏する必要があります。 また、レガートのかかったフレーズでは、息継ぎをすることでブツぎれになり、曲が台無しになってしまう場合もあります。仕方ないことですが、通常の吹奏ではどうしても息継ぎしなければなりません。こうした「吹奏の欠点」を吸奏で補うことができます。

吸奏のデメリット

吸奏のデメリットは吹奏に比べて習熟度が低い点です。私たち口笛愛好家はどうしても吹奏をメインに練習しがちなため、吹奏に比べて吸奏が下手になってしまいます。 すると、音にムラが出て、吸奏しているのがバレバレな不自然な演奏になってしまいます。

吹奏を基本に、吸奏のデメリットを感じさせない演奏を

まずは吸奏の達人をご紹介します。第6回口笛音楽コンクールの会場にてインタビューさせていただいた時の映像です。

吹いても吸ってもブレない・変わらないというのは鍛錬を重ねた人にしかできない、基礎かつ高度な口笛のテクニックなのです。

映像のような達人を除き、通常、口笛愛好家たちは吹奏をメインにしています。吸奏は最小限に抑え、どうしても必要なときにのみ吸奏で演奏します。吸奏するのにオススメなところは、単発の低音部分です。 単発なので音のブレが目立ちにくく、低音で比較的たっぷりと息を吸うことができます。

吸気タンギングという用語表現ついて

吸奏のことを吸気タンギングと表現する方をたまに見かけますが、間違った言葉なので「吸奏」という言葉を利用するようにしましょう。まず、タンギング(tonguing)とは「舌(tougue)を使って音を区切ること」です。吸奏には舌は用いないのでタンギングと言う言葉は適しません。 また、「吸気」とは息を吸うことを意味します。「息を吸って口笛の音を出すこと」という意味には適していません。ですので、奏法自体を言い表す場合には「吸奏」と正しく使いましょう!

吹吸奏法(インアウト)とは

吸奏を利用して音を細かく区切る吹吸奏法(インアウト)という奏法があります。文字通り吹奏と吸奏を交互に行うことで、速いパッセージの演奏が可能となります。下の動画を参考にしてください。

 

吹吸奏法(インアウト)のやり方

やり方はシンプルに吹いたり吸ったりして音を出しているだけですが、速く行うにはコツが要ります。暑い日に犬が舌を出して体温調節をしているように、息をすばやく出し入れするのです。お口の中(口腔内)にある少量の空気をすばやく出し入れします。詳しくは下の動画を参考にしてください。