ブレスウォーブリング

ブレスウォーブリングのやり方について説明します。

 

ブレスウォーブリングとは

ブレスウォーブリングとは、息の調節をきっかけとして音を変えるウォーブリングのこと指します。舌の着け離しをする必要がないため、舌の動きによる雑音が少ないですが、逆行のウォーブリングができないとされています。 中音域・高音域での順行のウォーブリングに向いている奏法です。

ブレスウォーブリングのやり方

口腔の形をそのままに息のスピードだけ速めてみると、音が裏返るようにかすれて変化します。これがブレスウォーブリングの切り替わりです。まずは、百発百中「ピロッ」と切り替わるように練習しましょう。 切り替わるポイントは音域によって異なりますが、最初は自分がやりやすいところでかまいません。まずは切り替わる感覚を体に叩き込みましょう!

ブレスウォーブリングでは2つの異なる音域を行き来する感覚で音を調節します。下の図をみてください。ウォーブリングの「ピロッ」という音は、この2つ音域をまたぐときに発生します。

※現在記事作成中

申し訳ありません。

舌ウォーブリングにおける順行と逆行

舌ウォーブリングとは

舌ウォーブリングとは、舌の着け離しをきっかけとして音を変えるウォーブリング奏法のことをいいます。ブレスウォーブリングや、その他のウォーブリング奏法では不可能とされている「逆行のウォーブリング」を可能とします。

舌ウォーブリングの順行

通常、舌ウォーブリング奏法では、舌の動きと音高変化の向きが連動しています。たとえば、上あご系舌ウォーブリングの場合、舌を離すと音高が高く変化し、舌を着けると音高が低く変化します。 このように、舌の動きに従って自然な方向に音高を変化させることを順行のウォーブリングといいます。

舌ウォーブリングの逆行

順行のウォーブリングに対し、逆行のウォーブリングがあります。逆行のウォーブリングでは、(舌の動きと連動した自然な音高変化の方向とは)逆方向に音を変化させます。具体的には、ウォーブリングと同時に順行とは逆方向のポルタメントをかけることで、 滑らかな音高変化の中にウォーブリング特有の瞬間的な音高変化を生み出しているのです。逆行のウォーブリングのコントロールは困難であり、音の変わり目が不明瞭となってしまう場合が多いため、できる限り順行のウォーブリングで表現することがセオリーとされています。

なぜ逆行のウォーブリングが必要なのか

音の変わり目が不明瞭になってしまう逆行のウォーブリング。ならば、「逆行のウォーブリングなんて必要ないじゃないか!」と考える方も多いでしょう。 そういう方は、順行・逆行のメリット・デメリットを理解しなくてはなりません。

順行のウォーブリングには音の変わり目が明瞭であるというメリットがありますが、「音高を変化させる方向が制限される」という大きなデメリットもあります。

舌ウォーブリング時の舌の動きは「着ける」と「離す」で成り立っています。 「着ける」の後は「離す」必要があり、「離す」の後は「着ける」必要があります。順行のみでウォーブリングを行った場合、音高を高く変化させた後は音高を低く変化させなければなりません。 たとえば、ウォーブリングでド→レと上昇させた場合、その次にミの音へさらに上昇させることができないのです。これが、「音高を変化させる方向が制限される」という順行のウォーブリングのデメリットです。

このデメリットを解決する手段の1つとして、逆行のウォーブリングが使用されます。たどえば「ドレミファソ」という音形を演奏する場合は、 順行と逆行を交互に組み合わせることで、全体的に滑らかにすべてウォーブリングで演奏することができます。

メリット・デメリットを以下にまとめます。

順行のウォーブリングのみで演奏する場合
順行のウォーブリングは音の変化を明瞭であるが、音高変化の方向が制限されるため、演奏できる音形も限られる。
順行と逆行のウォーブリングを組み合わせて演奏する
逆行のウォーブリングは音の変化が比較的明瞭でないが、順行とは逆方向に音を変えられるため、順行と組み合わせることで自由な音形で演奏ができる。

ちなみに、順行を使わずに、あえて逆行のウォーブリングのみで演奏することもできます。しかし、デメリットしかないのであまりオススメできません。

舌の着け離しと音高変化、ウォーブリングの組み合わせについて

前回の記事では順行ウォーブリングと逆行ウォーブリングの特徴やメリット・デメリットについて書きました。

その中で順行のみでは3音以上の連続上昇・連続下降の音形が厳しいと書きましたが、実は、上手くウォーブリングを組み合わせることによってそれが可能となる場合もあります。

この動画をご覧ください

なぜ複数のウォーブリングを組み合わすことで順行連続上昇・連続下降が可能となるのか?それを知るためには各ウォーブリングの舌の着離と音高変化の関係について理解しなくてはなりません。

舌の着離と音高変化の関係

ウォーブリングを順行で行う場合、下唇系舌ウォーブリングと上顎系舌ウォーブリングとでは舌の着離と音高変化の関係が逆になります。

下唇系舌ウォーブリングでは、舌を着けると音高が高く変化し、舌を離すと音高が低く変化します。

それに対して上顎系舌ウォーブリングでは、舌を着けると音高が低く変化し、舌を離すと音高が高く変化します。

このおかけで動画解説にあるように順行のみで3音連続上昇・連続下降が可能になります。また、ブレスウォーブリングを組み合わせることによってさらに1or2音連続上昇・連続下降ができます。

口笛は今、ここまで進化しています

どうか、覚えてて欲しい

今回、順行3音以上の連続上昇・連続下降について、ご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?ここまで記事を読んでくれた方は相当な口笛ファンだと思います!実際、口笛ってすげーってなりませんでしたか?ここで最後に皆さんに知って欲しいことがあります。

このもの凄い技はもともと誰かがやっていたのではなく、口笛音楽理論の構築によって開発されたものなんです!私や口笛奏者のtakedaさん、くちぶえ村の村長さん、中村さん、石川さんなどによる定義付け・奏法の体系化などの議論があり、口笛仲間どうし情報交換を惜しまなかった。だからこそ生まれた技なのです。今でこそ青柳さんがこのテクニックを使用して完成度の高い音楽表現として披露していますが、もともとはこの世にはない奏法だったのです。

数々の楽器が何百年という年月をかけて進化してきたのに対し、口笛は今、急速に進化しています。これから先も、より進化した口笛を披露する名プレイヤーたちがどんどん出てくるでしょう。でもその背景まで知って欲しい。音楽としての口笛の発展には理論の構築が必要不可欠であり、そして、理論の構築に必死で取り組んでいる熱意ある者ものたちが必ずいるのです。このことをどうか覚えててほしいです。