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移転のためAmeba口笛ブログ(旧)終了

当サイトにブログも移転することを決意しました。

長年お世話になったAmebaのくちぶえ君の口笛ブログの更新が終了となりました。

久しぶりにAmebaブログにログインしてみたのですが・・・

ちゃんとpassword覚えてたー!

沖縄で口笛サークルやってたときから使ってたので、passwordもメンバーみんなで共有してて、

はあ、懐かしい

僕はこれからも前に進みます。

たまにはサークルのメンバーに連絡してみようかな。

 

【ホーホケキョのやり方】口笛でウグイスの鳴きマネ(鳥の真似)をする方法

口笛で鳥の真似(ウグイスの鳴きまね)の練習がしたい!という声をよく聞きます。今回は口笛でホーホケキョと鶯の鳴きまねをする方法について説明します。

口笛が吹けない方は、まずは口笛の基礎から練習しましょう!

口笛の吹き方講座

★練習の前に:ウグイスの鳴き声を聴いてみよう!

まずはウグイスの鳴き声を聴いてみましょう。ウグイスと言えば「ホーホケキョ」
と鳴くことで有名ですが、動画の鳴き声は「ホーホケケキョ」だったり、「キョッ
キョッキョッ」と鳴いていたりと多種多様です。ウグイスにも個性があったり、そ
のときの気持ちがあったりするのかもしれません。小鳥の鳴きマネをするときは、
口笛の上手い下手にとらわれず、あなたなりの鳴きマネを身につけてくださいね。
それでは、一般的なウグイスの鳴きマネ「ホーホケキョ」の練習をしていきましょ
う!

★ステップ1:口笛でやるとこんな感じ♪

どうでしょう?普通に上手なウグイスのモノマネだと思います。あくまでもこれは基本です。これさえできていれば、
他人に「口笛でウグイスのモノマネができるよ!」と言っても大丈夫でしょう。初心者の方は、まず、この基本表現(ホーホケキョ)ができるように
練習してください。スッテップ2では、この基本表現(ホーホケキョ)を口笛で上手に表現するためのコツをお伝えします。くちぶえ君オリジナル、
秘伝のやり方ですよ♪

★ステップ2:音高の変化を意識して吹いてみよう!

※※申し訳ありません。動画は作成中です。※※

それでは、動画を見ながら練習しましょう!ウグイスの鳴きマネを口笛で表現するコツは「音高の変化を意識すること」です。ちなみに、音高とは音の高さという
意味です。安易に楽音(広義での楽音、音楽に使われる音「ドレミファソ」)で説明してしまうと、どうしてもロボットのような口笛表現になってしまいます。ですので、音高という言葉を使用しています。
図1も参考に音高の変化を確認しながら練習しましょう!

口笛 鶯の鳴きまね 温厚県下のイメージ図
口笛 鶯の鳴きまね 音高変化のイメージ図

1.「ホー」でタメる

最初「ホー」は、次の「ホケキョ」で弾けるためのタメです。弾けたい気持ちを抑えつつ、次の「ホ」までしっかりとのばしましょう。

2.「ホケ」は別々に

次に「ホケ」で音高を一気に高くします。「ホ」から「ケ」にかけて、音をつなげて変化させてしまうと(音楽記号でいうところのポルタメントになってしまうと)
「ホ」と「ケ」の境目がわからなくなり、「ホーホケキョ」とは聴こえなくなります。「ホ」と「ケ」を別々にすることを意識してください。

3.「キョ」は短く急激に

3番目に、締めの「キョ」について説明します。「キョ」では、音高を急激に低くします。先ほどの「ホケ」とは逆に、音高を滑らかにつなげて低くします。音は短く、声で「キョ」と言うのと同じ程度の長さで吹いてください。

まとまりを意識して

ステップ1では、1,2,3と「ホーホケキョ」を3つに分けて説明しました。しかし、実際口笛で表現するとなると、一気に吹かねばなりません。「ホー、ホケ、キョ」とぶつ切りになってしまうと、
せっかくの表現が台無しですよ(わざと笑いを取るのが目的であれば、それはそれでありです!)。口笛でウグイスのモノマネをするときは、「ホーホケキョ」のまとまりを意識することが大事です。
100発100中の成功できるよう、何度も練習を重ねてくださいね。

★ステップ3:上級者の技「谷渡り」

みなさんは、「谷渡り」という言葉を聞いたことがありますか?デジタル大辞泉によると、谷渡りとは、「特に鶯(うぐいす)などが、谷から谷へと鳴きながら渡ること。また、その鳴き声。」とあります。
上級者になってくると、「ホーホケキョ」だけでは終わらずに、「ケケケケケケケケ、ケ、ケ、ケ、ケキョ、ケキョ、ケキョ、ケキョ」のような谷渡りの表現を間に入れてくる方もいます。
年季の入った口笛愛好家の間では、「谷渡り」の鳴きマネができなければ、一人前とは認められないという噂もあるほどです。みなさんも動画を参考に、谷渡りの表現を練習してみてはどうしょうか♪

やってはいけない口笛の教え方(間違った口笛の教え方)

ロウソクの火を消すように

ロウソクの火を消すように。間違った口笛の教え方で最も多いのがこのパターンです。「ロウソクの火を消すように口をすぼめてフーフーとやってごらん」この教え方のどこがいけないのでしょうか? まず、「ロウソクの火を・・」のくだりで何が伝えられるのか考えて見ます。おそらく、教えたい側は「唇をすぼめて息を出そう」と伝えたいのでしょう。ですが、「唇をすぼめる」 という様子は外観から一目瞭然です。ではなぜわざわざロウソクの火にたとえているのでしょう?私からすれば、何か(ロウソクの火)に例えることで教えた気になっているとしか思えないのです。 口笛を教える上で重要なのは外からは見えない口腔内の様子(特に舌の位置)を伝えるということ!「ロウソクの火・・・」では口腔内の様子を伝えられません。

「ロウソクの火を消すように」という教え方は更に大きな問題を抱えています。それは、口腔内の「狭め」が形成されないという点です。口笛(一般的なパッカーウィスリング)の音を鳴らす時には2つの「狭め」(「唇の狭め」と「舌と上顎で形成される狭め」)が形成されます。 少し専門的な話になりますが、ロウソクの火を消す時の音は無声両唇摩擦音であり、口腔内の様子である「舌と上顎で形成される狭め」が形成されないのです。これでは口笛を教えるどころか、逆にいつまでたっても口笛が吹けないという 状況を引き起こしかねません。

実は、そういう私も2010年頃は「ロウソクの火を消すように・・」と教えていました。私自身も何も考えず感覚的に教え、教えた気になっていたのです。ですので、現在間違って教えている方を責めているのではありません。 ここ数年で口笛の音楽理論や教授法はだいぶ進歩しています。常に新しい情報を入手し、よりよい指導を心掛けることが大事だと思います。

具体的な数値を指定する

具体的な数値を指定する教え方もよくありません。私がよく耳にするのが、「唇の穴を3ミリにして、舌を下の奥歯の内側に軽く触れさせた状態で 1センチほど上に・・」のような教え方です。教える側としては、自分の口腔内の状況を数値にして正確に伝えているつもりなのでしょう。 しかし、このような具体的な数値を指定する教え方は間違っています。なぜなら、人の体には個人差があるからです。唇の大きさや舌の長さ、歯並びなど人によってそれぞれサイズが異なります。ですので、具体的に数値を指定する教え方をしても、あまり効果がないのです。口笛を教えるときは「探らせる」を大事にしましょう!

口笛の原理をそれらしく語る

みなさんは口笛の発音原理についてどの程度理解していますか?口笛を教ええる際に、口笛の音の鳴る仕組みについて説明できたら説得力があってかっこいいですよね。教わる側も安心できます。 しかし、口笛を教える際に口笛の原理をそれらしく語る人ほど実際は勉強していないことが多いです。なぜなら、口笛の発音原理は完全に解明されていないからです。口笛の発音原理をそれらしく語れば語るほど、自らの無知をさらけ出しているようなものなのです。

私は昔から事物の仕組みについて勉強するのが好きでした。口笛についても、気柱共鳴なのかヘルムホルツ共鳴なのか、音高を決定している要因はなんなのか、口笛は管楽器として扱ってよいのか。たくさん調べ、研究してきました。 しかし、口笛について勉強すればするほど、口笛の仕組みの複雑さにブチ当たり、口笛の奥深さを痛感しました。私たちにとってとても身近な口笛ですが、口笛には、まだまだこれから研究し解明すべきテーマがたくさん残っているのです。

たとえば、口笛を教える際にエセ科学(テキトーな口笛の原理)を語ったとしましょう。すると口笛を学ぶ側に間違った知識を与えてしまい、学ぶ側が口笛に対して感じる「なぜ?」を奪うことになるかもしれません。 そうなると、口笛の研究や口笛の普及・発展を含め、人類の科学の進歩にとってマイナスとなってしまうでしょう(大げさですが)。

私は教える際に口笛の原理を語るなと言いたいわけではありません。 ただ、せっかく口笛を教えるのなら、もっと慎重になって、教える側自身も勉強して、これからの口笛の研究・普及・発展にプラスになるように指導して欲しいのです。自分の信頼度を上げるために口笛の原理を持ち出すようでは二流どころか三流以下です。

広い視野を持って、熱い気持ちで口笛を教えたいなら、ぜひ一流の教え方を目指してください。私も日々勉強しています。ともに一流を目指しましょう!

口笛の教え方にオリジナリティ出さなくても良い

口笛の教授法などについて昔から精一杯取り組んでいるつもりです。

特に口笛の吹き方動画は多くの方に支持をいただいております。

舌先を固定、口の中の狭めを意識して「ひゆう」で探るというモノ。

指示はシンプルに。根気よく探らせるこのやり方。

多くの方から「口笛吹けた!」という喜びの声をいただいております。

そんな私の頑張りをぜひ無駄にしないで欲しい!活用して欲しい!

大事なのは教え方に関する研究の積み重ね。

学校の先生だってそうです。

昔なら論文を書いたり読んだり、ベテランのを見て真似をしたり。今で言うならネットのtossランドとか。

「教える」ってそういうことではないでしょうか??

口笛の教授法が完全オリジナルである必要はありません。

私、非営利でやっております。口笛の吹き方で特許も取っていません。

だから、私以外の人が口笛教える場合でも、どんどん使って欲しいんです。

口笛の吹き方で検索するとリライトという名のパクリ記事もまあまああります。

そういうの不快だけれども、それでもね、積み重ねなんですよ。takedaさんみたいにちゃんと引用してやってくれればそれでいい。

より良い教授法の確立のために、手を加えていくことは大事です。

本当に完全に別アプローチでやった方が上手く教えられるなら、新しい教授法を開発したらいい。

でも、「新しい教授法を確立すること」それ自体が目的になってはならない。

と思うんです。

一般の口笛教室など、営利目的の方もぜひ使ってください。使用料払いたいなら年間15円寄付してくれたら大丈夫です。口笛教室が軌道に乗ったら、いつか飯おごってください!

何年も前に「やってはいけない口笛の教え方」という記事を書きました。口笛を教える機会がある方はぜひ確認してみてください!

口笛の教え方に関する議論等、いつでもウェルカムですよ!

 

口笛の高い音の出し方(口笛の高音を出すコツ)

口笛の高い音の出し方(口笛の高音を出すコツ)について説明します。講師は、くちぶえ君が担当します。

口笛で高音が出ない(高い音が出にくい)方へ

口笛で高音が出ない(高い音が出にくい)方、あなたは無理をしています。口笛の高音というのは努力や鍛錬、時間によって出るようになるものではありません。 高音(高い音)を出すには、それなりのコツがあるのです。昔、私も高音が苦手で、高音が出せるようになるために2年近く無駄な時間を過ごしました。 今振り返ってみても非常に無駄な努力をしていたなあと思います。だから、「みなさんには、こんな思いして欲しくない!!」。それで、今回私がお伝えするコツは「リード移動」というものです。 ぜひ「リード移動」をマスターして、口笛の高音域拡張成功させましょう!

口をすぼめる(尖らせる)をしても無駄

高音域ができない人に特徴的なのが、口をすぼめる(尖らせていく)です。1音2音程度でしたら、これでも高い音は出せます。 しかし、だんだんと音がかすれ、口の周りの筋肉(口輪筋)がどんどん痛くなってきます。この方法はよくありません(昔、私はこのやり方でした・・)。では、 どこを使って音を高くするのか?答えは「舌」です。

【復習】口笛の音高は舌で調節する!

まず、口笛の基礎[音高を変える]を思い出してください。口笛の音高(音の高さ)は舌で調節します。おさらいです。

①舌を「う~い」のように前方向・上方向に移動させると高く音が変化します。

口笛高音の出し方イメージ 舌を「う~い」のように前方向・上方向に移動させる
口笛高音の出し方イメージ 舌を「う~い」のように前方向・上方向に移動させる

②舌を歯の裏に着けていきましょう。

口笛高音の出し方イメージ 舌を前方向にくっつけていく
口笛高音の出し方イメージ 舌を前方向にくっつけていく

口の中の空間を小さくしていく感じです。これである程度は高音が出せるようになるはずですよ。

さらに高い音を出したいなら「リード移動」

口笛を鳴らすには、口の中の狭めが大事なのですが、高い音を出すにはこの狭めを前に移動させる必要があります。私はこれを「リード移動」と呼んでいます。 具体的には「ひーひーひー」~「しゅいーしゅいー」と言うように、口の中にある狭めを前方向に移動させるのです。 一般的には「ひー」と声を出すときのように、舌と上あご(硬口蓋)で狭めを形成し、狭めが後ろにある状態ですが、「しゅいー」とリード移動をすると、舌と歯茎で狭めが形成され、音の高さがイッキに切り替わります。 まるで、リコーダーのトーンホール(左手親指の穴)を半分空けたときのような感覚です。

口笛高音の出し方イメージ 狭めを前に移動させる
口笛高音の出し方イメージ 狭めを前に移動させる
口笛高音の出し方イメージ さらに狭めを前に移動させる
口笛高音の出し方イメージ さらに狭めを前に移動させる

おそらく、このあたりで音が切り替わります。(あくまで私の場合)

リード移動の練習するときは、口の中の狭めを意識し、「ひーーしゅいー」とゆっくりと舌の狭めを移動させましょう!できるだけ、「しゅいー」という動画の音を参考に練習してください。すぐにできない方もいます。

ちなみに、「リード移動」というのは私が感覚的作った言葉であり、人によってはオーバーブローという表現をする方もいます。また、口笛の音源(音が発生する源)が口腔内部の狭めであるという科学的な事実を述べているものでもありません。

そして最後に、絶対に口笛を諦めないこと!できるまで何度も試行錯誤してくださいね。

ブレスアタック奏法

口笛における基本的な発音方法「ブレスアタック」について解説します。

ブレスアタック奏法とは

ブレスアタックとは息の流れのみで音を発生させる(音と音を区切る)奏法のことです。口笛において最も重要な演奏スキルです。

ちなみにアタックとは、音の出だし(立ち上がり)のことをさします。

補足:口笛のアタックについて

ブレスアタックのやり方

ブレスアタックは舌や唇などの子音を加えずに息のみで音を区切ります。動画の音を参考に、「ひゅ、ひゅ、ひゅ、ひゅ」と音を区切って見ましょう。出だしの音高がブレないように気をつけましょう! 「ただ単に息のみで口笛の音を鳴らす」これがブレスアタックです。シンプルで分かりやすいでしょう?だからといって馬鹿にしてはいけませんよ。これを極めるとこんな演奏もできるようになります。

私が尊敬する口笛奏者くちぶえ村の村長さんの演奏です。

何事も基本が大事!口笛だってそう。基礎技術であるブレスアタックが正確でないと、上手な演奏はできません。

口笛の基礎編で「口笛!三・三・七拍子」を練習しましたが、今一度「口笛!三・三・七拍子」でブレスアタックの練習をして見ましょう。前回は瞬時に音を出すことが目標でしたが、今回の目標は「ねらった音を正確に出す」です。ド(C)のを出したいときは、きっちり「ド(C)」の音を出す。 「口笛!三・三・七拍子」で「ド・ド・ド、ド・ド・ド、ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・」と短めに区切ってみましょう!これができたら「レ・レ・レ、レ・レ・レ、レ・レ・レ・レ・レ・レ・レ・」のように、音高を変えて練習しましょう!

スロートロック

口笛における発音方法「スロートロック」について解説します。

スロートロックとは

スロートロックとは、声門を閉じ開きすることによって,息の流れを開放し(もしくはせき止め)音を発生させる(区切る)奏法のことです。音には声門破裂音(声門閉鎖音)らしきクリック音(のどの音)が加わります。 ブレスアタックと比べて音の立ち上がりがより明確なのが特徴です。

スロートロックのやり方

スロートロックは咳払いをするときのような声帯の動きを用いて音を区切ります。動画の音を参考に音を区切って見ましょう。出だしの音高がブレないように気をつけましょう! 簡単に言うと「のどで音を区切る(発する)」これがスロートロックです。

私が尊敬する口笛奏者くちぶえ村の村長さんも、スロートロックをよく使います。村長さん本人は、曲想にあわせてブレスアタックとスロートロックを使い分けているらしいです。 より強い明確な音の出だしを表現したい場合にスロートロックを用いると非常に効果的な演奏ができます。

では、今回も「口笛!三・三・七拍子」でスロートロックの練習してみましょう!

スロートロックのデメリット

スロートロックには音の出だしを明確にできるメリットがありますが、デメリットも存在します。それは、クリック音(のどの音)です。スロートロックを行う際に発生する「うっうっうっ」のようなクリック音(のどの音)が雑音として聞こえ音楽表現を邪魔してしまうというのです。 口笛愛好家の方々はこれを解消するために、マイクの持ち方を工夫し、クリック音(のどの音)が極力少なくなるようにしています。マイクを使わない演奏の場合、それが気になるようであればブレスアタックのみで演奏するしか解消策はありません。しかし、相手はあまり気にしていないという場合がほとんどですので、そこまで気を使わなくてもいい気がします。(個人的な意見)

「のどタンギング」という用語表現について

口笛初心者の方に多いのですが、スロートロックのことを「のどタンギング」と言う方がたくさんいます。ですが、この用語の使い方は間違いです。 なぜなら、タンギング(tonguing)とは舌(tongue)で音を区切ることだからです。ですので、「のどタンギング」という用語表現はしないようにしましょう。

ポルタメント

口笛におけるポルタメントの説明します。講師は、くちぶえ君が担当します。

ポルタメントとは

ポルタメントとは、ある音から別の音に移る際に,滑らかに音高を変えながら移る演奏技法です。口笛には音高を自由に変化させられる特性があり、口笛演奏中によく用いられる奏法です。

ポルタメントのやり方

ポルタメントのやり方はシンプルです。「口笛の基礎|音高を変える」でやったように、舌の位置を滑らかに移動させながら音高を変化させます。 渡りをつけるように、移行する到達音をイメージしながら吹きましょう。目標の音に到達できないと、逆に下手な演奏に聴こえてしまいます。また、音の移行中に音が途切れるとポルタメントではなくなってしまういます。気をつけましょう。

ポルタメントの多用について

口笛では音高を自由に変えることができるため、ついついポルタメントを多用しがちです。しかし、やりすぎるとリズムや出だしの音高がはっきりせず、メロディラインがぼやけてしまいます。 また、聴き手によってはしゃくれ過ぎて気持ち悪く聴こえてしまう場合もあります。ポルタメントは意図的・効果的に用いるのがよいでしょう。

口笛の吸奏と吹吸奏法(インアウト)

息を吸いながら口笛の音を出す吸奏と、それを利用した吹吸奏法(インアウト)について紹介します。講師はくちぶえ君です。

吸奏とは

吸奏(きゅうそう)とは、通常とは逆に、息を吸いながら音を出す口笛の基本的な奏法です。これに対し、息を出しながら音を出す通常の吹き方を「吹奏」と言います。

吸奏のやり方

吸って音を出す場合でも、基本的なことは同じです。口笛の基礎でやった①舌を固定する②ゆっくり「ひゆう」でポイントを探るを意識して練習してください。

吸奏のメリット・デメリット

吸奏のメリット

吸奏のメリットは息継ぎをしながら音が出せることです。曲によっては長いパッセージを息継ぎなしで演奏する必要があります。 また、レガートのかかったフレーズでは、息継ぎをすることでブツぎれになり、曲が台無しになってしまう場合もあります。仕方ないことですが、通常の吹奏ではどうしても息継ぎしなければなりません。こうした「吹奏の欠点」を吸奏で補うことができます。

吸奏のデメリット

吸奏のデメリットは吹奏に比べて習熟度が低い点です。私たち口笛愛好家はどうしても吹奏をメインに練習しがちなため、吹奏に比べて吸奏が下手になってしまいます。 すると、音にムラが出て、吸奏しているのがバレバレな不自然な演奏になってしまいます。

吹奏を基本に、吸奏のデメリットを感じさせない演奏を

まずは吸奏の達人をご紹介します。第6回口笛音楽コンクールの会場にてインタビューさせていただいた時の映像です。

吹いても吸ってもブレない・変わらないというのは鍛錬を重ねた人にしかできない、基礎かつ高度な口笛のテクニックなのです。

映像のような達人を除き、通常、口笛愛好家たちは吹奏をメインにしています。吸奏は最小限に抑え、どうしても必要なときにのみ吸奏で演奏します。吸奏するのにオススメなところは、単発の低音部分です。 単発なので音のブレが目立ちにくく、低音で比較的たっぷりと息を吸うことができます。

吸気タンギングという用語表現ついて

吸奏のことを吸気タンギングと表現する方をたまに見かけますが、間違った言葉なので「吸奏」という言葉を利用するようにしましょう。まず、タンギング(tonguing)とは「舌(tougue)を使って音を区切ること」です。吸奏には舌は用いないのでタンギングと言う言葉は適しません。 また、「吸気」とは息を吸うことを意味します。「息を吸って口笛の音を出すこと」という意味には適していません。ですので、奏法自体を言い表す場合には「吸奏」と正しく使いましょう!

吹吸奏法(インアウト)とは

吸奏を利用して音を細かく区切る吹吸奏法(インアウト)という奏法があります。文字通り吹奏と吸奏を交互に行うことで、速いパッセージの演奏が可能となります。下の動画を参考にしてください。

 

吹吸奏法(インアウト)のやり方

やり方はシンプルに吹いたり吸ったりして音を出しているだけですが、速く行うにはコツが要ります。暑い日に犬が舌を出して体温調節をしているように、息をすばやく出し入れするのです。お口の中(口腔内)にある少量の空気をすばやく出し入れします。詳しくは下の動画を参考にしてください。